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2017年11月28日火曜日

生理のある人が年間で出すゴミの量は?エコでクリーンな環境を考えよう。

 今、地球環境にとって問題となっているのがゴミ。皆さんは一日にどれくらいのゴミの量を出していますか?


生理のある人が年間で出すゴミの量は?
 私たち女性は、ただでさえゴミを出しやすいと思っています。そう、毎月の生理です。生理用品のゴミだけを調べてみると、1サイクルで平均25枚のナプキンを使うとの回答がありました。(弊社アンケートにて)

 1サイクル25枚×12ヶ月として、年間300枚。1人が使う生理用品で、年間300枚ものゴミが出ているんですね。一つの高校で、3学年の女子生徒が年間で使う枚数は、だいたい12万6000枚だそうです。

焼却炉の数は日本が〇位!!
 ゴミは「燃やすとダイオキシン」、「埋めると土壌汚染」といった認識のもとヨーロッパなどの環境先進国では、厳しい規制があるのです。そんな中、日本にある焼却炉の数は、なんと世界で断トツ1位!! 日本では、一人約1キログラムのゴミを毎日出しており、年間で一家庭から1~2トンのゴミが出ているそうです。ごみ焼却量は、ヨーロッパの環境先進国の10倍以上で、ダイオキシン排出量も世界一です。
 
ゴミの行方

 私たちは普段生活していてゴミが出てもゴミ箱へ。週に1度か2度はゴミ収集車が来てくれて、出してしまえばそれで終わりです。
 ゴミは焼却炉へ運ばれて燃やされますが、燃やされて全てなくなる訳ではありません。
 ゴミは焼却されたのち、灰になります。一部の市区町村では、道路やコンクリートの材料に混ぜられ、また、埋め立て地の地盤にも使われているそうです。そう聞くと、リサイクルできているように感じますが、ゴミが増えると埋め立てるための処理場が不足し、このままでは後8年ほどで埋め立ての土地が一杯になってしまうそうです。

 そして、処理場が不足し、ゴミを燃やす場所が無くなってしまうという問題もあります。
 ここまで日本にたくさんの処理場があるにも関わらず、足りなくなってしまうものなのかと思いますが、実際1990年の川崎市(人口112万人)では、このままではゴミを処理できなくなるという事で、『ごみ非常事態宣言』が出されました。
 川崎市では 、 市内の4つの焼却施設がフル稼動してできる1日のゴミ焼却能力は2250tで、定期的に炉の修理をしなければいけないので、実際は1日1500tが焼却可能な量だったのですが、ゴミが急増して5年間で34%も増えてしまい、このまま増え続けると焼却場がパンクしてしまう、ということで「ごみ非常事態宣言」が出されたとのこと。

 かなり深刻な状況ですよね。

大気汚染を起こす物質
 ゴミの種類では、燃やすと大気汚染される物質を含むものがあります。
例えば、塩化ビニル製品は、燃やすと塩化水素に。乾電池なども水銀になります。
地面に埋めてしまうと、そこから地下水や海に流れて水質汚染にも繋がります。
 結果、近郊で取れた魚を食べると私たちの体に帰ってきてしまうなんてことも。

 そして、よく聞くダイオキシン。ダイオキシンというものは一つの物質を指す言葉ではなく、210種類あります。その中で、私たちの体への影響が強いものが17種類あると言われています。この17種類の中でも最も強いものは青酸カリの1000倍から1万倍もの強さがあると言われているんです。
 化学物質を製造したり、燃やしたりする中で、意図せずにで きてしまうダイオキシン。ゴミの不完全燃焼などによる生成、燃焼後の排ガス処理装置での再生成が確認されています。
 私たちの国、日本では、焼却施設と焼却量の多さが ダイオキシン発生量の多さの一因になっているんですね。
 ダイオキシンが私たちの体にどんな影響があるのかは詳しくわかっていませんが、発がん性、抵抗力の低下、奇形児の誕生、 急性毒性、慢性毒性などのいろいろな影響が疑われています。


生理用品の素材
 生理用品の素材って気にして見てみたことはありませんか?私は気になって見てみたことがありましたが、「紙ナプキン」って言えるのかな?と思いました。

 某生理用品の構成材料として使われているのが「ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリエステル」
 
ポリエステルとは、多価カルボン酸とポリアルコールの化合物のことです。一口に「ポリエステル」と言っても種類は多いですが、おもに衣類やそのボタン、脚物家具の張り地、また、ペットボトルなどに使用されることでも知られています。

 ポリエチレンとは、おもに食べ物の容器や食用品のラップ、ゴミ袋などに使用されています。また、家具では、耐候性や耐久性の高さを活かして、ガーデンテーブルやチェアなど、おもに屋外用のものに使用されています。

 ポリエステルは衣料などによく使われる素材で、ナイロンのようなものです。

 これらはゴミとして燃やしてしまって本当に問題ないのでしょうか?

生理用品を買うという事
 また、ナプキンは安いものもありますが、平均して20枚入りで約300円ほど。

1サイクルで1パック使うと考えると、1年で3.600円。3年経つと10.800円もコストがかかります。

 月経カップなら、一つのコストが約5.000円から6.000円。同じ3年間使うと考えると半分ほどのコストで済みますね。
 3年間でただ捨てるためだけに10.800円もの買い物をしなくてはいけないというのはおかしいと思いませんか?

ゴミを減らす努力をしよう
 ここまで私たちが出すゴミについてお話してきましたが、私たちが暮らしていく地球、そして身の回りの環境の為にも、リサイクル、エコの精神を持つことはとても重要なことだと思っています。

 ゴミの分別に気を付けて、なるべくゴミを出さないよう工夫したり、リサイクルできるものはリサイクルし、使えるものは簡単に捨ててしまわず長く使っていくようにする。
 私たち一人一人ができることは小さいかもしれませんが、みんなが意識していくことで、変わっていくことは必ずあります。
 スクーンカップを使うという事は、快適な生理生活をあなたに過ごしてもらいたいと同時に、ゴミを減らし、私たちを取り巻く環境を綺麗にしていきたいとの願いもあります。