2016年10月10日月曜日

産後うつ ~マタニティブルーと産後鬱~

経産婦の方も、未経産婦の方にも知ってほしい「産後うつ」

これからお父さんになる方にも知っていてほしいな。

出産後、11人に1人は産後鬱になってしまうデータが出ています。



自分の赤ちゃんが可愛くない母親はいません。

出産時に「母性ホルモン」が分泌され、女性は母になります。

妊娠中、自分のお腹の中で体の一部として育んできた赤ちゃんと、初めて出会う瞬間。
どんな顔をしているのか、どんな声で笑うのか、早く顔を見たい、この手で抱きたいと待ちに待った瞬間です。

私自身の話になりますが、子宮口が十分に開ききらず、赤ちゃんの頭がすっぽりとはまりこんだまま何時間も陣痛に耐えました。

もうあと10分で生まれなければ吸引か、帝王切開しますと言われ、最後の力を振り絞り、血管が切れそうなくらいイキんだのを覚えています。

医師も看護師たちも吸引の準備を始め、私に目が行かなかった時に、子供は生まれました。

近くにいた看護師さんが「あ!頭が出てきてる!」と気づいてくれたので良かったですが、本当に誰も見ていませんでした(笑)



私は母になり、1週間の入院を経て家に子供を連れて帰りました。

ただ、泣いて、排出して、おっぱいを飲んで寝る、非力な赤ちゃん。

入院中は平気だったのに、私はまんまと産後鬱状態に陥り、1ヶ月検診が始まってしばらくするまで恐怖感に苛まれていました。



産後鬱はどのようにして起こるのか。


産後うつの原因ははっきりとわからないことが多いですが、出産を境に起こる急激な女性ホルモンの変化が、心に影響を及ぼす要因のひとつになっているといわれています。

マタニティブルーも原因は同じですが、文字どおりブルーな気持ちになる程度で、ごく一時的。
たいていは産後すぐから始まり、数日間から2週間程度でいつのまにか終わっています。
一方、産後うつは多くの場合、お産の2~3週間後から始まって、最低でも1カ月間、長いと1~2年と年間単位で起こり、日常生活の中でいままでできていたことができなくなるなどのうつの症状や、食欲がわかないなど身体症状が出てくるのが特徴です。

また、一過性のマタニティブルーと違い、産後うつは心の病気のひとつなので、症状によって軽度、中等度、重症度の大きく3つに分けられます。
何事もきちんとしなくては…と、性格的にがんばりすぎてしまう人は、マタニティブルーから始まって、産後うつに移行するケースも多くあります。


産後鬱は、あまり知られていませんが、放っておくと大変危険なものです。

痛ましい幼児虐待、無理心中の背景には、この産後鬱が潜んでいると言われています。



私は、とにかく赤ちゃんが怖かったです。

昼間にお友達や親、義両親が来てくれている時は大丈夫でしたが、みんなが帰り、私と赤ちゃんと二人っきりになったとたん、まるで無人島にこの非力な赤ちゃんと二人っきりで取り残されたような、孤独感、恐怖感が沸々と湧いてきて、とにかく心細く恐怖感に耐えながら泣いていました。

赤ちゃんが泣きだすと耳をふさいで逃げ出してしまいたくなる衝動をどうにか抑えて抱き上げ、おっぱいをあげる日々。

ついに、夫に泣きつき、ちょっとだけでいいから抱きしめてほしいと頼んで泣きました。

夫は不器用な感じで戸惑いながらも背中をポンポンと叩いてくれていました。



今、産後鬱やマタニティブルーで辛い気持ちでいる方、これから出産を迎える方、
また、お父さんになる方には知っていてほしいと思います。

あまりに辛い時は病院へ行って相談してください。

出かけられない方は、お住いの地域の保健士さんに家に来てもらうのも一つ。(区役所に電話をしてみよう)

出産経験があり、同じ苦しみを味わった人がいるなら話を聞いてもらうのも一つです。

1人で抱え込まず、周りを巻き込んで大騒ぎしましょう!
泣いて喚いて辛い気持ちを吐き出して、病院に行けるならお薬をもらうのもいいですね。

後で症状が治まったときに「ありがとう」と伝えればいいんですよ。

皆、大なり小なりあるものなので、怖がらずに、お友達や旦那さま、周りの人にも話しておいて、話を聞いてくれる機関など調べておくなど、準備をしておきましょうね。




















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